水道の開栓：水が出ない！水道の元栓を自分で開けるには？開栓方法を徹底解説

水道の元栓・止水栓の開栓方法について徹底解説！水道の元栓・止水栓の役割とそれぞれの設置場所、水道の開栓を自分で行う方法など、水道の開栓作業に必要な情報がわかります。引っ越し当日に水道の開通をスムーズに行いたい方にも役立つ知識ばかり！引っ越し予定の方も、このページで水道の開栓・開通方法についてご確認ください。

• この記事でわかること
• 水道の契約（水道の開始手続き）から開栓（開通）までの手順
• 水道の元栓・止水栓の役割・設置場所・自分で開栓する方法
• 【都道府県／市町村別】全国の水道局の問い合わせ先（電話・営業時間）一覧
• セレクトラのらくらく窓口【03-4540-6665】なら、電気・ガス・水道の引っ越し手続きを丸ごとサポート！

「水道の契約」と「水道の開栓」について

引っ越しの際、新居の水道の「開栓（＝水道の元栓を開ける作業）」前にやるべきことがあります。それは、引っ越し先の新居を管轄する水道局での「水道の使用開始手続き（水道の契約）」です。

水道局によっては、【東京都水道局】や【大阪市水道局】のように、引っ越し前に水道局と水道の契約を結ばなくても、水道の蛇口をひねればすぐに水が出る状態にしている地域もあります。

一方で、【札幌市水道局】や【横浜市水道局】のように、冬季の凍結や漏水（水漏れ）事故を防ぐため、蛇口をひねるだけでは水が出ないようにしている地域もあります。これはつまり、前居住者が退去した時に水道局が水道の元栓の「閉栓作業」を行っているということです。

この場合は、水道局が事前に水道の元栓の開栓作業を行わないと水を使うことができません。つまり、水道の元栓の開栓は自分で行うことができない、または、自分で開栓しても水は出てこないということになります。

そのため、遅くとも引っ越しの当日（使用開始日）の前日までに水道局が作業できるよう、事前に余裕をもって水道の使用開始（水道の契約）の申し込みをする必要があります。

申し込み期限は水道局によって様々ですが、目安として水道の使用開始日（引っ越し当日）1週間前までに済ませておくと安心です。

引っ越しに伴う水道の手続きサポート＆電気・都市ガスの申し込みセレクトラでは、引っ越し先の水道局の連絡先のご案内、引っ越しエリアで選べる新電力・新ガス会社のご紹介・契約サポートを行っています。03-4540-6665 にてライフラインのエキスパートが真摯にサポート・対応いたします。お気軽にご相談ください。

【水道の契約（開始の申し込み）】がまだの方は、水道の開栓作業を行う前に、必ず管轄の水道局で使用開始の手続きを行いましょう。水道の元栓が水道局によって閉栓されている場合は、水道局が管轄の元栓を勝手に開栓することはできません。

お住まいの管轄水道局の調べ方お住まいを管轄する水道局は、引っ越し先の自治体のホームページや不動産屋・仲介業者を通して確認が可能です。
以下のリンク先からも、【東京都・政令指定都市】の水道局：問い合わせ先（電話番号・営業時間）・引っ越し手続き詳細および【都道府県／市町村別】全国の水道局：問い合わせ先（電話番号・営業時間）・引っ越し手続き概要を確認することができます。

【東京都・政令指定都市】の水道局：問い合わせ先（電話・営業時間）・引っ越し手続きを確認

【都道府県／市町村別】全国の水道局：問い合わせ先（電話・営業時間）・引っ越し手続きを確認

「水道の契約（水道の使用開始）」の具体的な手続き方法については、以下のリンクからご確認ください。

【水道の契約】手続き・必要なもの・契約のタイミングについて詳しく見る

引っ越しまで時間がない方向け：電話での水道の【契約・開栓】手続きガイド

水道の開栓：水道の「止水栓」「元栓」を確認

お住まいの管轄の水道局で事前に使用開始手続き（水道の契約）を済ませているかかわらず、引っ越し当日に新居の水が出ないという場合、 水道の「止水栓」や「元栓」が閉まっている可能性があります。

水道の「止水栓」と「元栓」については、聞いたことはあるけれど、実際にどのようなものなのか、明確に理解している方は少ないのではないでしょうか。

ここでは、その「止水栓」と「元栓」について、それぞれの役割や設置場所、開栓方法を詳しく解説します。

水道の「止水栓」「元栓」とは？

私たちが利用している水道には、漏水（水漏れ）防止等のために、「蛇口」＜「止水栓」＜「元栓」と、水の流れを止めるための栓が3つ付いています。

水道の「止水栓」とは、文字通り「水を止めるための栓」です。水道の「止水栓」には2種類あり、実は「元栓」も「止水栓」のひとつです。

そのため、「元栓」を「止水栓」と表記する水道局も多く存在しますが、ここでは以下の図のように、住居内の水道設備に付属する栓を「止水栓」、住居の外に設置されている住居全体の栓を「元栓」として、それぞれ区別して解説します。

※画像出典：株式会社水のレスキュー

水道の「元栓」とは

水道の「元栓」は、基本的に水道局の管理下にあり、住宅全体の給水をコントロールするものです。そのため、引っ越し等で「水が出ない」という場合は、止水栓ではなく、この元栓が水道局もしくは前居住者によって閉められている可能性が高いです。

水道の元栓は、建物の種類にもよりますが、通常は敷地内や駐車場等、屋外に設置された水道メーターボックス内にあります。

水道の「止水栓」とは

「止水栓」は、住宅内の洗面所やトイレ、キッチン等の水道設備にそれぞれ属して設置されており、誰でも操作できる場所にあります。そして、水道設備それぞれへの給水を部分的または一時的にコントロールしています。

例えば、洗面所、トイレ、キッチン等の水道設備の簡単な修理をする場合は、この止水栓を閉めれば、漏水（水漏れ）防止のために元栓を閉めなくても修理が可能となります。

「止水栓」の種類、開栓方法と設置場所

上記で確認したとおり、水道の「止水栓」は、住居内の水道設備に属している水の流れや水量を調節する栓です。止水栓には、大きく分けると「ハンドルタイプ」「マイナスタイプ」の2種類があります。

止水栓の設置場所

住居内の各水道設備における止水栓の設置場所は以下のとおりです。

洗面所

洗面所の止水栓は、通常、洗面台の下の蛇口の真下にある排水管の横にあります。自分で開栓する際は、止水栓の三角ハンドルを反時計回り（左）に回します。ハンドルのついていないマイナスタイプの止水栓の場合は、図のようにマイナスドライバーを使って反時計回り（左）に回して開栓します。

※画像出典：TOTO

トイレ

トイレの止水栓は、写真のようにタンクの横か床にあることがほとんどです。自分で開栓する際は、止水栓の三角ハンドルを反時計回り（左）に回します。ハンドルのついていないマイナスタイプの止水栓の場合は、マイナスドライバーを使って、やはり反時計回り（左）に回して開栓します。

キッチン

キッチンの止水栓は、通常、キッチン・シンクの下にある扉を開けると、写真のように、蛇口真下の排水管の横にあるのが確認できます。止水栓が2種類の給水管（お湯・水）と繋がって2ヵ所に分かれている場合の開栓方法は、いずれのハンドルも反時計回り（左）に回します。

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「元栓」の種類、開栓方法と設置場所

※画像出典：暮らしかた、住まいかた、働きかた。

水道の「元栓」は、住居全体の水の流れを操作する栓です。元栓には大きく分けて、「ハンドルタイプ」と「レバータイプ」があります。

「ハンドルタイプ」の元栓は、反時計回り（左）に回して開栓し、「レバータイプ」の場合は、表記に従って約90度動かすことで、自分で開栓・閉栓することが可能です。

なお、水道の「元栓」を開く際は、ハンドルの場合もレバーの場合も、必ず全開にしてください。元栓を中途半端な状態で開いたままにすると、部品の先端部分の長さや形状が変わる恐れがあるためです。

そのため、開栓作業の際は、水道の「元栓」を限界まで開いた状態で水を使用するようにしましょう。

元栓の設置場所

水道の「止水栓」と異なり、水道の「元栓」は通常、屋外に設置されています。また、建物の種類によって設置場所が違うため、建物の種類ごとに水道の「元栓」がどこにあるかそれぞれ確認する必要があります。

 

一戸建て住宅

一戸建て住宅の場合、水道の元栓は通常、敷地内の地面に埋まっている水道メーターボックスの中にあることが多いです。

水道メーターボックスには長方形の金属製の蓋や丸い蓋がついており、蓋の表面に「水道メーター」「量水器」または「止水栓」等と表示されています。

水道メーターボックスが敷地内のどこにあるかわからないという場合は、道路に近い門や扉の近く、庭の隅、駐車場付近を確認してみてください。

水道メーターボックスの蓋を外すと水道メーターの横かその近くに元栓があるはずです。

開栓の際は、ハンドルタイプの場合は止水栓と同様、反時計回り（左）に回し、レバータイプの場合は表記に従い、レバーを90度動かして全開にします。

アパート

アパートの水道の元栓は通常、一戸建て住宅と同様、敷地内の地面に埋まっている水道メーターボックスの中にあることが多いです。水道メーターボックスの蓋を開けると水道メーター横かその近くに元栓があります。

ただし、建物によって実際の元栓の場所が異なったり、同じ場所に複数の元栓があったりする場合もあるため、不明な場合はアパートの管理会社や大家等に確認されることをおすすめします。

マンション等の高層の集合住宅

3階建て以上のマンション等の高層の集合住宅の場合、水道の元栓は通常、玄関の横か玄関付近にあるガス・電気と同じメーターボックスやパイプスペースの中にあります。2階建て以下の集合住宅の場合は、1階部分に設置されているメーターボックス内に設置されている場合もあります。

写真のようなメーターボックスやパイプスペースを開けると、水道メーター付近に水道の元栓が配置されています。ハンドルタイプの場合は反時計回り（左）に回し、レバータイプの場合は表記に従い、レバーを90度動かして全開にします。

「止水栓」「元栓」の早わかり一覧表

開栓作業の際に便利な知識、「止水栓」と「元栓」の種類とそれぞれの開栓方法について一覧表にまとめました。

なお、引っ越し後に新居の水道が使えない場合、通常は「止水栓」ではなく「元栓」が閉まっているケースが多いです。

まずは、各水道設備の「止水栓」がきちんと開栓されているか確かめ、蛇口をひねっても水が出ない場合は、以下の手順で「元栓」の開栓作業に移りましょう。

 

1. 各水道設備の「止水栓」がきちんと開栓されているか確認。
2. 室内の全ての蛇口がしっかり閉まっているか確認。
3. 元栓がハンドルタイプであれば反時計回り（左）に回し、レバータイプの場合はパイプと平行（もしくは表記どおりに90度）に動かして開栓。
4. 開栓できない場合や元栓を開栓しても水が出てこない場合、速やかに管轄の水道局に電話で連絡。

開栓作業の前にすること 水道の開栓作業を自分で行う際は、蛇口から勢いよく水が吹き出すのを防ぐため、事前に必ず、すべての蛇口が完全に閉まっていることを確認してから行いましょう。
また、作業前にゴム手袋やマイナスドライバー、雑巾等を用意しておくと便利です。

なお、賃貸物件でしばらく空室期間があった場合や新築の場合には、蛇口から出てくる最初の水が濁っていることがあります。使い始めは少しの間、水を出しっぱなしにしてから使用することをおすすめします。

元栓の設置場所や開け方がよくわからない、という方は下図をご参考になさってください（※図中の元栓はハンドルタイプの元栓（バルブ）のケース）。

 

※画像出典：川越市役所「水道バルブの開け方と場所」

水道の開栓に立ち会いは必要？

水道の「開栓」や「閉栓」の際、原則として、水道局の立ち会いは必要ありません。ただし、以下の場合は立ち会いを求められることがあります。

• 立ち会いが必要となるケース
• 引っ越しで退去の際、最後の月（退去月）の水道料金の清算に「現地清算（集金）」を依頼した場合。
• 水道局側で水道の「開栓」「閉栓」作業の際、オートロックの建物などで敷地内に担当者が入れない場合。
• 水道局側で水道の「開栓」「閉栓」作業の際、作業場所が住居内の場合。

上記の場合は、通常、お住まいを管轄する水道局から立ち会い依頼の連絡がきますので、双方で都合のよい立ち会い日時の調整をしてください。

引っ越し手続きは余裕をもってお早めに！ 2月～4月にかけての引っ越しシーズンは、立ち会い予約も大変混み合います。もし、引っ越し直前に水道の【解約・停止】や水道の【開始・開栓】を申し込んだ場合は、希望の立ち会い日時に「開栓」「閉栓」作業ができないこともあります。
そうならないよう、水道の引っ越し手続き【解約／開始】は、引っ越し日時が決まり次第、余裕をもって早めに済ませておきましょう。

自分で開栓できない場合の問い合わせ先：【東京都・政令指定都市20都市】の水道局一覧

上記のやり方で開栓作業をしたけれど、どうしても水道の開栓を自分でできなかったり、開栓したのに水が出てこない、という場合は、すぐに管轄の水道局に電話で連絡する必要があります。

【東京都水道局】および【政令指定都市20都市】の水道局の問い合わせ先（電話・営業時間）一覧を以下にまとめました。該当都市にお住まいの方は、水道局のコールセンターである「お客様センター」や「電話受付センター」へ、すぐに電話で連絡しましょう。

なお、引っ越し先の住居で水が出ない場合で、引っ越し前に水道の契約を忘れていたという方は、まず、新居を管轄する水道局へ電話で開通の申し込みをしてください。

引っ越しに伴う水道の手続きサポート＆電気・都市ガスの申し込みセレクトラでは、引っ越し先の水道局の連絡先のご案内、引っ越しエリアで選べる新電力・新ガス会社のご紹介・契約サポートを行っています。03-4540-6665 にてライフラインのエキスパートが真摯にサポート・対応いたします。お気軽にご相談ください。

自分で開栓できない場合の問い合わせ先：【都道府県・市町村別】全国の水道局（自治体）一覧

上記の【東京都・政令指定都市20都市】以外にお住まいの方は、以下のリンク先からお住まいの管轄水道局（自治体）の問い合わせ先（電話・営業時間）および水道の引っ越し手続き概要を確認できます。

【都道府県／市町村別】水道局：問い合わせ先（電話番号・営業時間）を確認

【まとめ】水道の開栓について

以下に、水道の開栓について重要な点を項目ごとにまとめました。

※水道の元栓を自分で開栓した後も水が出ない場合や引っ越し前に水道の契約（使用開始の手続き）を忘れていた場合は、すぐに管轄の水道局へ電話で開通（水道契約）申し込みを行いましょう。

引っ越しまで時間がない方向け：電話での水道の【契約・開通】手続きガイド

【東京都・政令指定都市】の水道局：問い合わせ先・引っ越し手続きを確認

【都道府県/市町村別】全国の水道局：問い合わせ先・引っ越し手続きを確認