【水道代の平均】世帯人数・地方・都市別の水道料金の平均を徹底比較!
「我が家の水道代は平均よりも高い?安い?」ご自宅の水道料金が適正かチェックしたことはありますか?ここでは、世帯人数別(一人暮らし・二人暮らし・ファミリー世帯)・地域別の水道代の平均をご紹介しながら、水道料金の計算方法や、水道代が高い時にすぐ実践できる節約方法まで詳しく解説します。
全国の水道代の平均はいくら?
自分が払っている水道代が適正かどうか判断するためには、まず、他の家庭で払っている水道代がどのくらいなのか、その平均を知っておく必要があります。
多くの水道局では【東京都水道局】のように、2ヵ月に1回の水道メーターの検針後、2ヵ月分の水道料金が一度にまとめて請求されます。
水道の検針票および請求書(納入通知書)等で、2ヵ月分の水道使用量と水道料金を確認して、全国の水道代平均(世帯人数別)とご家庭の水道代を比較してみましょう。
2021年度の総務省調査『総世帯における1世帯あたり1ヵ月間の収入と支出』によれば、1ヵ月あたりの上下水道料金の全国の平均(総世帯)は4,291円です。
上下水道料金の総世帯平均(2021年) | 4,291円/月 |
---|
そして、以下の表が 2021年度の総務省調査による世帯人数ごとの1ヵ月間の上下水道料金の平均です。ご自分と同じ世帯人数(家族構成)の水道代の平均と実際の水道料金の請求書とを比べて、ご家庭の水道代が平均より高いのか低いのかご確認ください。
世帯人数 | 月ごとの水道代 |
---|---|
一人暮らし(単身世帯)の平均 | 2,248円 |
二人暮らし(2人世帯)の平均 | 4,344円 |
3人家族(3人世帯)の平均 | 5,749円 |
4人家族(4人世帯)の平均 | 6,465円 |
5人家族(5人世帯)の平均 | 7,307円 |
6人家族以上(6人世帯)の平均 | 9,190円 |
当然ながら、水道料金は、基本的に家族の人数(世帯人数)に左右されます。上の表を見ても、家族の人数が増えれば増えるほど水道代は高くなります。
それでは、水道代の平均を一人暮らし(単身世帯)の場合と二人暮らし(2人世帯)、三人家族(3人世帯)の場合に分けて、世帯人数別に水道料金の平均額を細かく見ていきましょう。
※掲載しているデータは全て総務省の家計調査(2021年)を参考にしています。
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水道代の平均【一人暮らし】
下の表をご覧ください。月ごとの水道料金のデータの平均をとると、一人暮らしの水道代の平均は2,248円となります。
期間 | 月ごとの水道代 |
---|---|
1月~3月 | 2,263円 |
4月~6月 | 2,224円 |
7月~9月 | 2,204円 |
10月~12月 | 2,341円 |
※データ引用元:総務省統計局発表「家計調査(2021年)」
市町村によって水道料金は異なりますが、一人暮らしの場合は大体2,000円前後に収まることが多いようです。
「自分は払い過ぎているかも?」と思ったら、漏水(水漏れ)や水の使い過ぎがないかチェックしてみましょう。一人暮らしで集合住宅にお住まいの場合は特に、トイレや台所などに水漏れしている箇所がないか確かめてみることをおすすめします。
仮に漏水(水漏れ)が疑われる場合は、速やかに建物の管理会社や大家さんに相談しましょう。
【水道代が高い原因は?3つの原因と水道代を抑える対策&節水方法】を確認する
水道代の平均【二人暮らし】
二人暮らし(2人世帯)の場合、水道代の平均は大体3,000円台~4,000円台です。
一人暮らしの水道代の平均は2,000円台前半、世帯人数が約3人(二人暮らし以上の家庭の平均人数)の場合は5,000円台後半であることを踏まえると、二人暮らしの場合はその中間の3,000円台~4,000円台の間に収まるのが妥当と言えます。
期間 | 月ごとの水道代 |
---|---|
1ヵ月あたり | 3,000円~4,000円 |
※表内の平均額は他のデータを元に推測。
ご家庭の水道料金が平均よりも大幅に高い場合、漏水(水漏れ)や水の使い過ぎなどが原因で必要以上の水道代を払っている可能性もあります。心配な場合は一度、問題がないか調べてみましょう。
また、二人暮らしの場合の水の使用量については、自分が気を付けていても同居人が使いすぎているせいで料金がつり上がってしまうケースもあります。
最近、水道代が高くなったかも、と思ったら、同居されている方と一緒に確認してみましょう。
【水道代が高い原因は?3つの原因と水道代を抑える対策&節水方法】を確認する
水道代の平均【3人家族】
一方、3人家族の水道代の平均は下の表のようになります。この表のデータの平均をとると、約5,738円となります。どのシーズンもおおむね5,000円台後半に収まるようです。
期間 | 月ごとの水道代 |
---|---|
1月~3月 | 5,730円 |
4月~6月 | 5,739円 |
7月~9月 | 5,857円 |
10月~12月 | 5,627円 |
※データ引用元:総務省統計局発表「家計調査(2021年)」を基に算出
やはり一緒に住む人数が増えると、お風呂や洗濯などでどうしても水の使用量が増えるため、水道代も高くなります。しかし、人数が増えた場合でも、合計の水道料金を人数で割った時に一人当たり約1,000円台~2,000円台に収まれば妥当な料金です。
一人あたりの水道代も明らかに高すぎるという時は、一度、漏水(水漏れ)や水の使い過ぎがないか調べてみることをおすすめします。
また、お住まいのエリアの水道代が高い場合は、特に問題がなくても水道代が高いと感じることがあります。
使用水量ごとの水道料金は各水道局の公式サイトや市町村役場の水道課のページから確認できます。まだ確認したことがない方は、一度料金を確認してみましょう。
【都道府県/市町村別】全国の水道局・自治体の問い合わせ先を確認
その場合もできるだけ節水などの対策を行えば、水道代を下げることは十分可能です。詳しい方法については下のリンクから解説記事をご覧ください。
【水道代が高い原因は?3つの原因と水道代を抑える対策&節水方法】を確認する
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地域別の水道代の平均はいくら?
各市町村の水道局では独自の水道料金を設定できるため、住んでいる地方・地域によって水道料金が大きく異なります。ここでは、地方別・都市別に分けて、地域ごとの水道料金の違いを比較してみます。
【地方別】水道代の平均ランキング
まず、地方によってどのくらい水道料金が違ってくるのか、各地方の水道代の平均を以下のランキング形式で比較しました。
ランキング | 地方 | 水道代・平均 |
---|---|---|
1位 | 沖縄 | 3,621円【最安】 |
2位 | 四国 | 3,836円 |
3位 | 九州 | 4,041円 |
4位 | 東海 | 4,098円 |
5位 | 近畿 | 4,159円 |
全国平均 | ー | 4,268円【平均】 |
6位 | 関東 | 4,315円 |
7位 | 中国 | 4,416円 |
8位 | 北海道 | 4,428円 |
9位 | 北陸 | 4,722円 |
10位 | 東北 | 5,042円【最高】 |
※データ引用元:総務省統計局発表「家計調査(2021年)」
上の表から、全国で最も水道料金が高いのは「東北地方」で5,042円、最も水道料金が安いのは「沖縄県」で3,621円であることがわかります。地方が異なることによって、水道料金に最大約1,500円の差額が発生しています。
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【都市別】水道代ランキング
次に、主要都市の水道料金には、どのくらいの違いがあるのかも調べてみました。
以下の表は、東京都水道局および政令指定都市20都市の上水道の水道料金(※一般家庭に多い口径20㎜で20㎥の水を使用した場合)の比較です。
ランキング | 都市名 | 水道代・平均 |
---|---|---|
1位 | 大阪市 | 2,112円【最安】 |
2位 | 浜松市 | 2,200円 |
3位 | 川崎市 | 2,321円 |
4位 | 北九州市 | 2,442円 |
5位 | 広島市 | 2,453円 |
6位 | 堺市 | 2,464円 |
7位 | 相模原市 | 2,509円 |
8位 | 神戸市 | 2,563円 |
9位 | 静岡市 | 2,607円 |
10位 | 横浜市 | 2,701円 |
11位 | 東京都 | 2,816円 |
12位 | 名古屋市 | 2,915円 |
全国平均 | ー | 2,916円【平均】 |
13位 | 岡山市 | 2,948円 |
14位 | 熊本市 | 3,014円 |
14位 | 京都市 | 3,014円 |
16位 | 千葉市 | 3,250円 |
17位 | 福岡市 | 3,355円 |
18位 | さいたま市 | 3,498円 |
19位 | 札幌市 | 3,652円 |
20位 | 仙台市 | 4,290円 |
21位 | 新潟市 | 4,400円【最高】 |
※参考:地方公営企業決算状況調査、大阪市水道局
上記の比較表から、地方だけでなく都市によっても水道料金にかなりの差があることが一目瞭然ですね。
このことから、水道代が高い要因には、世帯人数だけでなく、管轄の水道局の水道料金が高いのが原因という可能性もあることがわかります。
そこで、全国の自治体で「最も高い水道料金」と「最も安い水道料金」とを比べてみましょう。
以下の表は、20㎥あたりの水道料金を比較した結果です。
水道料金が最も安かったのは兵庫県赤穂市(979円)、水道料金が最も高かったのは北海道夕張市(6,978円)と水道料金に7倍以上(約6,000円)もの差があります。
市町村名 | 20㎥あたりの水道料金 |
---|---|
北海道夕張市 | 6,978円【最高】 |
▼ ▼ |
▼ ▼ |
全国平均 | 2,916円【平均】 |
東京都(23区・多摩地区) | 2,816円 |
大阪府大阪市 | 2,112円 |
▼ ▼ |
▼ ▼ |
兵庫県赤穂市 | 979円【最安】 |
※参考:地方公営企業決算状況調査、大阪市水道局
水道料金の全国平均は、20㎥あたり2,916円です。これは、東京都水道局など大都市の水道料金に近い値になります。しかし、水道代が比較的安い地域から高い地域に引っ越した場合など、地域によっては水道代が引っ越し前の何倍も高くなることもあり得ます。
ご自分の地域の水道料金をチェックしたことがない方は、一度調べてみるとよいでしょう。詳しい水道料金の設定については各水道局の公式サイトなどで確認できます。
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水道代の計算方法、ご存知ですか?
冒頭で、水道代の平均についてご紹介しましたが、「そもそも水道代ってどのように算出されているの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?ここで、私たちが支払っている水道代がどのような計算方法を基に決められているのか、水道代の計算方法についてわかりやすく解説します。
水道代は「上水道料金」と「下水道料金」を合わせたもの
普段、納めている水道代の内訳をみると、このようになっています。
水道代の内訳 上水道料金(基本料金+従量料金)+下水道料金+消費税
「上水」とは、蛇口から出てくるいわゆる飲み水のことです。「下水」は、皆さんご存知のとおり汚水や雨水のことを指します。
上水道料金にフォーカスしてみると、その内訳に「基本料金」・「従量料金」の2つの料金体系があります。
多くの市町村では、「上水道料金」と「下水道料金」を合わせて「水道料金」として収納するパターンが最も多いです。
水道の「基本料金」と「従量料金」とは?
先ほど、上水道料金は「基本料金」+「従量料金」の2つに分かれていると説明しました。基本料金はメーターの口径によって決められる料金で、「従量料金」は使った水量に応じて請求されます。
ただ、この「基本料金」+「従量料金」は、市町村によって2つの計算方法が存在します。
- 1㎥から「従量料金」が発生する
- 一定の水量までは「従量料金」が発生しない
常に「基本料金」+「従量料金」を請求する方法は、東京都水道局はじめ、多くの市町村・水道局で採用されています。
一方、一定の使用水量から「従量料金」が請求されるシステムは京都市上下水道局や札幌市水道局、名古屋市上下水道局などで採用されている方法です。
例えば、京都市上下水道局や札幌市水道局では使用水量が10㎥以下、名古屋市上下水道局では使用水量が12㎥以下であれば、それぞれ「従量料金」は請求されません。
メーターの口径とは? メーターの口径とは、水道管の太さのことです。水道メーターに繋がっている水道管の太さとメーターの数値で使った水量を計測します。
家庭用のメーターでは「13㎜」や「20㎜」が一般的です。水道管が太くなれば太いほど同じ時間で流れる水の量が増えます。そのため、口径に比例して水道料金も高くなります。
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まとめ - 水道代の平均はいくら?
1ヵ月の水道代の平均は、以下のような金額になります。お住まいの都道府県・市町村の水道局や自治体によって水道料金にはバラツキがあるため、あくまで目安としてご参照ください。
- 水道代の平均【一人暮らし】 → 2,000円台前半
- 水道代の平均【二人暮らし】 → 3,000円~4,000円台
- 水道代の平均【3人家族】 → 5,000円台後半
平均よりも水道代がかなり高いという場合、次の3つの原因が考えられます。
単純に水の使用量が多いのが原因で水道代が高くなっている場合は、日頃から節水を心がけてみましょう。
水道代が平均よりも極端に高かったり、短期間で急激に高くなった場合、漏水(水漏れ)が起きている可能性もあります。
漏水がないかどうかは水道メーターのパイロットで確認できます。もし漏水が疑われる場合はお住まいのエリアを管轄する水道局に相談するか、お近くの修繕業者に連絡しましょう。
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水道代に関する「よくある質問」
世帯人数別の水道代の平均は?
2021年度の総務省調査のデータを基にした1ヵ月あたりの世帯人数別の水道料金の平均は、以下のとおりです。
世帯人数 | 月ごとの水道代 |
---|---|
一人暮らし(単身世帯)の平均 | 2,248円 |
二人暮らし(2人世帯)の平均 | 4,344円 |
3人家族(3人世帯)の平均 | 5,749円 |
4人家族(4人世帯)の平均 | 6,465円 |
5人家族(5人世帯)の平均 | 7,307円 |
6人家族以上(6人世帯)の平均 | 9,190円 |
上記の平均よりも水道代がかなり高い場合は、一度、原因を調べてみることをおすすめします。
全国の水道代平均と比べて水道代が高い。何が原因?
本記事に掲載している水道代の平均よりも水道代がかなり高い場合は、3つの原因が考えられます。
そもそも自分の住む地域の水道料金が高いか、単純に水を使い過ぎているか、もしくは漏水(水漏れ)の可能性が疑われます。
水を使い過ぎている場合は、日々、節水を心掛けることで水道代を抑えることができます。しかし、全く身に覚えがないのに高額の水道代が請求される場合は漏水かもしれません。気になる場合は一度、確認してみましょう。
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